|
|
| スポンサーサイト |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消せます。
|

| メインストリートをつっ走れ |
作曲:鈴木康博 作詞:鈴木康博・大間仁世・安部光俊 編曲:オフコース 収録アルバム:over、オフコース・シングルス 収録シングル:YES-YES-YES 演奏時間:4'17" オリジナル発表年月日:1981年12月1日
オフコースが人気絶頂期の1981年に発表したアルバム『over』のA面ラストを飾るロック・ナンバー。鈴木康博が書いた曲で、正式に5人編成となった『Three and Two』以降のオフコースの大きな特色である力強く息の合ったバンド・サウンドを聞かせる。 『over』のレコーディング・セッションを特集したNHKのTV番組「若い広場」(1982年1月3日放送)をソフト化したDVD『若い広場 オフコースの世界』のライナーノーツ(1981年当時NHKの番組ディレクターだった小谷秀穂が2001年に執筆したもの)によれば、セッション中盤になっても曲数が足りない中、ある深夜にスタジオを出た鈴木にサインを求めてきた20歳前後の青年の姿が、この曲のモチーフになったという。作詞は鈴木の他に、オフコースのドラマー・大間ジローと、当時オフコースと親交を深めていたシンガーソングライターの安部光俊(現・あんべ光俊)が一緒に手がけている。安部は、鈴木が書いた前年の「一億の夜を越えて」の歌詞も提供していた。「追いかけて手にしたものは/違うのだろう」「ひとりつぶやく/これでいいのか」といったくだりからは、グループの方向性に疑問を覚えオフコースからの脱退を内々に明かしていた当時の鈴木の葛藤を思わせる。 この曲はセッション終盤にようやく完成し、ヴォーカルのレコーディングはミックスダウンのためにロサンゼルスのスタジオへと飛ぶ当日(1981年10月26日)の朝に行われている。TV番組「若い広場」では、メンバーが東京のスタジオを後にして成田空港へ車で移動する、その日の様子を捉えた映像のBGMとしてこの曲が使用されている。 元々はアルバムナンバーの1つであったが、『over』から半年後の1982年6月に発売されたシングル「YES-YES-YES」(『over』の次作『I LOVE YOU』からの先行シングル)のB面に、レコーディング時期が異なるのにもかかわらず再び収録された。この後鈴木が脱退してオフコースは活動休止に入るため、結果的に鈴木が書いた曲でオフコースのシングルに収録された最後の曲となった。 この曲は、アルバム発売後のコンサート・ツアー「over」(1982年1月〜6月)でセットリスト入りし、オープニング・ナンバーの「愛の中へ」に続く2曲目に演奏された。スタジオ・ヴァージョンよりもテンポを上げたハードなアレンジで、鈴木の迫力たっぷりの熱唱が印象に残る。ツアー最終日にして、鈴木を含めた5人編成での最後のコンサートとなってしまった日本武道館公演(1982年6月30日)の模様は、映像作品『オフコース1982・6・30 −武道館コンサート−』で見ることができる。小田和正が中心となってオフコースが自主制作したTV向け映画『NEXT』(1982年9月29日放送)で、1987年に無理やり「再結成」させられた5人が武道館公演の再現をするというシーンが登場するが、これも6月30日の映像である(ただし後半のみが抜粋されている)。 鈴木は、オフコース脱退後にソロとしてしばしばこの曲を取り上げており、近年のソロ・ライヴでもセットリストに入れられることが多い。また、1996年にはオフコース時代の自作曲をセルフ・カヴァーしたアルバム『BeSide』でリメイクしている。この時は大胆にアレンジを変え、プログラミングを多用したハード・ロック調に仕上げた。 「イントロの12弦ギターのフレーズがちょっと引っかかっているの判りますか。プレーヤーとしてはこういう所がいつまでたっても気になるところだが、これを良しOK、としたところに、このアルバムの精神が表れていると思う」(鈴木) また、2005年10月よりスタートした鈴木がパーソナリティをつとめるラジオ番組は「鈴木康博のメインストリートをつっ走れ!」というタイトルであり、この曲への思い入れの程をうかがわせる。
この曲に関する映像は以下に収録されている。 (1)BGM DVD『若い広場 オフコースの世界』 (2)オフコース・武道館コンサート最終日(1982年6月30日) DVD『オフコース1982・6・30 −武道館コンサート−』 DVD『NEXT』(後半のみ)
演奏者 Kazumasa Oda:Keyboards,Backing Vocal Yasuhiro Suzuki:Guitars,Vocal Kazuhiko Matsuo:Guitars,Backing Vocal Hitoshi Shimizu:Bass,Backing Vocal Hitose "Jiro" Oma:Drums Produced by OFF COURSE,Toshifumi Mutoh Mixed by Bill Schnee
|

| moon river |
作曲:Henry Mancini 作詞:Johnny Mercer 編曲:Kazumasa Oda 収録アルバム:BETWEEN THE WORD & THE HEART 演奏時間:2'20" オリジナル発表年月日:1988年3月5日
オリジナルは1961年に発表されたヘンリー・マンシーニ作曲、ジョニー・マーサー作詞によるバラード。マンシーニが音楽を手がけた米国映画『ティファニーで朝食を』(1961年10月公開)の主題歌として書かれた曲で、オリジナル・ヴァージョンのヴォーカルは主演をつとめた女優のオードリー・ヘップバーンである。1961年のアカデミー歌曲賞、1962年グラミー賞(最優秀レコード賞・最優秀楽曲賞・最優秀編曲賞)を受賞し、シングルとしても全米11位を記録するなど大ヒットとなり、今なお多くのアーティストがカヴァーするスタンダード・ナンバーとして広く親しまれている。 この曲は、小田和正が少年時代に初めて買ったレコードであり、音楽の道を志すきっかけとして小田の後年の音楽活動および映画制作に多大な影響を与えた。中学2年生の頃に金沢八景の映画館で偶然『ティファニーで朝食を』を観た時、小田はこの曲に深い感銘を受けたという。 「観終わって、映画館から家に戻ってくる間、“あれはなんだったんだろう”、みたいな感覚だった。体の中に、何かが残っていた。そして、映画の中で聴いたメロディを、一生懸命思い出そうとしてたんだ。その気持ちはその後も強くて、レコードを買いにいったんだ。でも、家の近所にはレコード屋がなかった。レコード買うには、横浜駅のほうまで出掛けなくてはならなかった」(小田) 「でも、なかなかないんだよ。オリジナル・サウンド・トラックが欲しいのに、それがない。『ムーン・リバー』って曲自体は、いろいろな人の演奏で出ていた。でも、俺は映画の感動をつなぎとめようとしているんだから、オリジナルじゃないと意味がない。曲の名前を言うと、店員は、レコードを出してきてくれる。俺は、掛けてみてくれ、聴かしてくれって言ったんだよ。映画で見て、俺はオリジナルを音色で覚えている。“これじゃない”ってわかる。そのことを言うと、“煩わしいガキが来た”みたいな、嫌な顔すんだよ。“曲は同じ『ムーン・リバー』なんだから、これでいいだろ”、みたいな感じでさ」(小田) 結局、小田は3軒目のレコード店でオリジナル・ヴァージョンのドーナツ盤を発見した。 「“これだ!”って。買って帰って、家で聴いたら、映画を観た時と、同じ気持ちになれたんだ。そうだ、この音だ。音楽が同じなら、同じ気持ちになれるんだ。それは発見だった」(小田) 「今、振り返ってみて、なぜあれほどあの曲が心に残ったかというと、出だしの“♪ムゥゥ〜ン リィィ〜バァァ〜”の、あの部分の単純なコードなんだよな。でも、どこかに艶めかしさがあるんだよ。その“♪リィィ〜バァァ〜”の“リィィ”のところは、テンションの、イレブンスかなんかの音で、つまりテンションというくらいで、不安定さをかもし出すんだよ。その微妙さが、心に残ったんだろうね。後で本で読んだんだけど、ヘンリー・マンシーニは、なかなかあの曲が書けないで、でも、その冒頭の部分が出た時に、“あ、出来たって”って、一気に完成したっていう。だから、俺が感動したのも、まんまとその部分だったんだ」(小田) 大変思い入れの強い曲のため、小田はオフコースやソロでの音楽活動において何度かこの曲を取り上げカヴァーしている。オフコース初期にはコンサートのレパートリーにもなっていて、「オフコースの小さな部屋」の第6回(1976年5月23日)と第8回(1978年4月5日)でライヴ演奏していることが確認できる。うち後者では「グラミー賞受賞曲メドレー」として「A Hard Day's Night」「Killing Me Softly With His Song」「Bridge Over Troubled Water」などの洋楽曲に続けて演奏された。 また、オフコース在籍中の1988年3月に発表した2枚目のソロ・アルバム『BETWEEN THE WORD & THE HEART』で正式にスタジオ・レコーディングし、アルバムのラストに収録した。このアルバムでは小田が初めて書いた曲と言われる「僕の贈りもの」もセルフ・カヴァーしており、オフコースの活動が行き詰る状況下において小田が自らの原点を回顧していることがうかがえる。演奏はすべてプログラミングによるもので、前半はキーボードの弾き語り、後半にオーケストラが入るというメロウなアレンジに消化している。 その後も、2004年に小田自身がホストをつとめた音楽番組「風のようにうたが流れていた」の第2話(2004年10月11日放送)で、レコードを買った時のエピソードを交えつつ披露している。
この曲に関する映像は以下に収録されている。 (1)TV番組『風のようにうたが流れていた』第2話(2004年10月11日放送) DVD『風のようにうたが流れていた DVD-BOX』
演奏者 Kazumasa Oda:Keyboards,Synthesizers,Vocal Hideki Mochizuki:Synthesizers,Computer Drums Programming Produced by Kazumasa Oda Co-Produced by Hitose "Jiro" Oma Mixed by Bill Schnee
|

| 緑の街 |
 作曲・作詞・編曲:小田和正 収録アルバム:伝えたいことがあるんだ、自己ベスト 収録シングル:緑の街 演奏時間:4'17" オリジナル発表年月日:1997年8月29日
1997年夏に公開された小田和正の第2回映画監督作品『緑の街』の主題歌として小田が書き下ろしたバラード。映画公開直前の1997年8月29日にシングル発売され、最高30位を記録した。ベスト盤『伝えたいことがあるんだ』(この曲が当時の最新シングルであった)や『自己ベスト』にも収録されており、小田のソロ時代の代表曲として親しまれている。この曲が発表された当時は小田がアルバム制作を中断していた頃だったため、オリジナル・アルバムには未収録に終わっている。 映画『緑の街』は、第1回監督作品『いつか どこかで』(1992年)に続き脚本・音楽も小田が手がけており、ストーリーには前作の制作過程で小田自身が味わった様々な経験が直接生かされている。渡部篤郎演じるミュージシャン・夏目草介が映画監督に挑戦し、様々な苦難を乗り越えながら作品を完成させてゆく様子を描いたもので、他に中島ひろ子・尾藤イサオ・河相我聞・津川雅彦らが出演している。 「俺は“異業種監督”で、現場には“冗談じゃねぇな”って思ってる連中が一杯いた。それは、2作目の『緑の街』で描いた通りだよ。でも、そんな俺が、毎日絵コンテを書いてくる。[なんか一生懸命、作ろうとしてるんだ]って、それは伝わってったんだろうな」(小田) 「実際にあった話というのは、素直に強く伝わる。多分、次に俺が映画を作る時も、その要素があるほうがいいと、そう考えた」(小田) 「一本目の映画を撮った時のエピソードを元にするといっても、ただ内容のない映画作りのメイキングの連続では、観てるほうにとっては、煩雑なだけだ。でも、もしそこで、劇中劇にも意味があって、すべてがリンクして来れば、撮影現場が更にふくらみのあるドラマになっていく。だから映画の中に、そういう意味合いのある劇中劇を構成することにしたんだ」(小田) 「前回のように、“まずその場に慣れる”というより、今回は、どんどん芝居に“入って”いった。津川雅彦さんの事務所のお目付け役のオバさんも、“前とは監督振りが違う”と、そんな言い方で褒めてくれた。ただ、やってることの表面上のことは、前と変わりなかった。もし両方の映画のメイキング・フィルムがあったとして、どちらがどちらの時なのか、わからないくらい、同じようなことでしかなかったと思う。でも、気持ちは全然違った。一作目の時は、映画自体と戦い、映画に関わる人達とも戦っていた。それが大きな位置を占めてた。でも、二作目で初めて、映画本体と戦えたのかもしれない」(小田) 『緑の街』は3月29日にクランクインし、約2ヶ月に及ぶ撮影を経てクランクアップした。そして、1997年8月30日より一般のホールや公民館に映写機材を持ち込んで上映する通称「シネマ・ツアー」の形で全国164ヶ所で公開された。 「別に、映画会社と喧嘩したわけじゃない。ただ、ビジネス的なことや、各地の既存の映画館の音響的な問題もあった。でもこれは、コンサート・ツアーを始めた時の気持ちに似てるんだよ。俺らがアマチュアの頃は、当時、各地の大学の学園祭を仕切ってたような連中と組んで、それで全国を回ったんだよ。やがて彼らはプロになり、“イベンター”と呼ばれるようになったけど、この時も、そういう連中に協力して貰おうと思ったんだ。でも、単純にリスクを考えたなら、映画会社に任せたほうが少ないのは分かっていた。コンサートならともかく、一日きりの上映会に、はたしてみんな、足を運んでくれるのか?やってみければ、分からなかった」(小田) 「シネマ・ツアー」は翌1998年1月27日まで続き、その直後には各地で劇場公開もされている。実際の経験に基づいたストーリーや、公開方法が功を奏し、前作『いつか どこかで』以上の高評価を得ることとなった。 この曲は流麗なオーケストラをフィーチャーした映画音楽らしいピアノバラードで、別れた恋人への想いを込めたラヴ・ソングである。切々と歌い上げる小田の力強いヴォーカルが印象的。映画では、ラスト・シーンで使用されている他、序盤のライヴのシーンでは渡部篤郎が歌う形でも登場する。 シングル発売されたためプロモーション・ヴィデオが制作され、小田の演奏シーンと映画からの抜粋を編集したものに仕上がっている。このプロモは1997年9月から始まったコンサート・ツアー「THRU THE WINDOW」でもアンコールの後に上映された。 シングル曲であり、自主制作映画の主題歌であるにもかかわらず、この曲が小田のコンサートで披露されたのは、映画公開直後の1997年〜1998年の一連のツアーを除いては、2003年10月のコンサート「kira kira FINAL」とアジア・ツアーのみである。「THRU THE WINDOW」ツアーでは、小田のピアノ弾き語りでオープニングで演奏された。
この曲に関する映像は以下に収録されている。 (1)映画『緑の街』 DVD『緑の街 DVDスペシャル』 (2)小田和正・コンサートツアー「THRU THE WINDOW」東京国際フォーラム公演(1998年2月3日) DVD『K.ODA TOUR 1997-1998 THRU THE WINDOW』
演奏者 Kazumasa Oda:Vocal Kimbara Chieko Group:Strings Hiroyuki Minami:Horn Eric Miyashiro:Trumpet Shiro Sasaki:Trumpet Tomoyuki Asakawa:Harp Mansaku Kimura:Cymbal Hideki Mochizuki:Programming Produced by Kazumasa Oda Mixed by Bill Schnee
|

| 水いらずの午後 |
作曲:筒美京平 作詞:松本隆 編曲:矢野誠 収録アルバム:オフコース・シングルス 収録シングル:忘れ雪 演奏時間:2'52" オリジナル発表年月日:1974年10月20日
1974年10月に発売されたオフコース6枚目のシングル「忘れ雪」のB面に収録されたリズミカルなポップ・ナンバー。エレキ・ギターのソロ・フレーズや、ストリングスとブラス・セクションの派手なアレンジが印象的である。 この曲はオフコースのメンバーによる自作曲ではなく、シングル・ヒットを狙っていたレコード会社の主導で用意されたものである。A面の「忘れ雪」と共に、当時から多くのヒット曲を手がけて売れっ子だった作曲家・筒美京平が書き下ろし、元・はっぴいえんどの松本隆が作詞、ピアニスト出身のプロデューサー・矢野誠が編曲を担当した。アマチュア時代に発表した3枚のシングルを除けば、オフコースが他人からの楽曲提供を受けた数少ない例である。 「ディレクターが言うには、“気に入らなければ、出さなくてもいい”ということだった。でも、俺らも絶対、自分の曲じゃなければならない、というわけでもなかったから、その曲をレコーディングしたんだ」(小田) 小田和正と鈴木康博の2人は、この曲を発表することに消極的であったが、レコード会社や当時のプロデューサー・橋場正敏の強い説得で9月にレコーディングを行った。ただし、演奏はすべて外部から招かれたミュージシャンによるもので、小田と鈴木はヴォーカルで参加するだけにとどまった。リード・ヴォーカルは鈴木。 2人の納得が行かないままレコード会社がシングル発売を強行したことや、同時期のセッションで取り上げた自作の新曲「キリストは来ないだろう」「白い帽子」がボツになったことに不満を抱いていたため、オフコースがこの曲と「忘れ雪」をコンサートで演奏することは一度もなかった。オフコースのオリジナル・アルバムにも収録されていない。また、シングル自体も不発に終わっている。 「ヒットしてたら、どうなってたんだろう?当時のレコード会社の環境としては、売れたらレコーディングに関しても、もっと時間を与える、という感じだ。でも、それは違うなって思ったからな。NOで良かったんだと思う」(小田) この後、意見の相違が決定的となった橋場と決別したオフコースは新たなプロデューサーとして武藤敏史を迎え、オフコースのシングルやアルバムには基本的に自作曲が収録されることとなる。 なお、1975年にTHE ALFEE(当時はALFIE)がデビュー・アルバム『青春の記憶』でこの曲をカヴァーしている。
演奏者 Kazumasa Oda:Backing Vocal Yasuhiro Suzuki:Vocal Ken Yajima:Guitar Masayoshi Takanaka:Guitar Tsugutoshi Goto:Bass Nobuhiko Shinohara:Fender Piano,Basic Arrangement Shuichi Murakami:Drums Naomi Kawahara:Conga Produced by Masatoshi Hashiba
|

| 真夏の恋 |

作曲・作詞・編曲:小田和正 収録アルバム:(2)伝えたいことがあるんだ 収録シングル:(1)真夏の恋 演奏時間:(1)5'10" (2)5'09" オリジナル発表年月日:(1)1994年7月16日 (2)1997年11月21日
1994年7月に小田和正12枚目のシングルとして発表されたミドルテンポのポップナンバー。1994年にリリースされた唯一の新曲であり、最高10位を記録するヒットとなった。前年のアルバム『MY HOME TOWN』の売上不振を受けて、当時の小田はオリジナル・アルバムの制作をやめていたため、この曲はオリジナル・アルバムには未収録に終わっている。 小田が得意とするポップ調の曲ながら、佐橋佳幸が演奏するエレキ・ギターや、派手なシンセ・サウンドなどロック色あふれるダイナミックな音作りが施されている。コーラスにはシンガーソングライターの中西圭三がゲスト参加している。この縁があってか、小田は1996年に中西のシングル「次の夢」のプロデュースを手がけている。歌詞は、夏に芽生えた恋心を歌った小田に典型的なラヴソング。 この曲は、日本テレビ系列の連続ドラマ「遠山金志郎美容室」(1994年7月9日〜9月24日、主演・西田敏行)の主題歌に起用された。小田によると、ドラマのために一生懸命書き下ろしたものの、結局は小田の意図したようには使われなかったという。 シングル発売に合わせてこの曲のプロモーション・ヴィデオが制作された。小田が自ら演出を手がけ、1994年7月に歌詞をイメージして湘南地方で撮影が行われている。オフコース時代に制作した「夏の日」「君住む街へ」のプロモ・ヴィデオの舞台にもなったレストラン「マーロゥ」も登場する。途中、エレキ・ギターを弾きながら歌う小田の姿が登場するが、小田のシングル「伝えたいことがあるんだ」(1997年)のジャケットはこのシーンから取ったものである。このプロモは、小田の1年間の活動をまとめてファンクラブ会員向けに毎年発売される映像作品『LIFE-SIZE』の第1弾であるヴィデオ『LIFE-SIZE 1994』(現在はDVD化済)にレコーディングの模様と共に収録されている。 自身のLittle Tokyoレーベルから発売されたシングル曲を網羅した小田2枚目のベスト盤『伝えたいことがあるんだ』(1997年)でアルバムに初収録されたが、この時はミックスをやり直し、小田のヴォーカルも新たに録り直されている。 小田のコンサートではしばしば取り上げられている曲で、特に夏の間限定的にセットリストに加えられることが多い。1994年12月に全国4ヶ所で開催されたライヴハウス・ツアー「life-size」で初めてライヴで演奏された。その後は、「FUN MORE TIME!」ツアー(1995年)、「SAME MOON!!」ツアー(2000年・一部公演のみアンコール)、カウントダウン・ライヴ「ちょっと寒いけどみんなでSAME MOON!!」(2000年)、「大好きな君に」ツアー(2005年・一部公演のみ)、「今日もどこかで」ツアー(2008年・一部公演のみ)でセットリスト入りしている。
この曲に関する映像は以下に収録されている。 (1)プロモーション・ヴィデオ、レコーディング風景 DVD『LIFE-SIZE 1994』(ファンクラブ限定発売) (2)小田和正・横浜八景島ライヴ ちょっと寒いけどみんなでSAME MOON!!(2000年12月31日) DVD『小田和正カウントダウン・ライブ ちょっと寒いけどみんなでSAME MOON!!』
演奏者 (1)(2)オリジナル&歌い直しヴァージョン Kazumasa Oda:Vocal Yoshiyuki Sahashi:Guitars Kaoru Yamauchi:Bass Mansaku Kimura:Drums Luis Conte:Percussions Hideki Mochizuki:Programming Keizo Nakanishi:B.G.V. Produced by Kazumasa Oda Mixed by Bill Schnee
|

| まっ白 |
 作曲・作詞・編曲:小田和正 収録アルバム:そうかな〜相対性の彼方〜、自己ベスト−2 収録シングル:まっ白 演奏時間:4'23" オリジナル発表年月日:2004年2月25日
2004年1月〜3月に放送されたTBS系のTVドラマ「それは、突然、嵐のように・・・」(主演:江角マキコ、山下智久)の主題歌として小田和正が書き下ろし提供したせつないポップナンバー。ドラマの放送期間中である2004年2月にシングル発売され、最高4位を記録するヒットとなった。小田の近年の代表曲の1つであり、2007年に発売されたベスト盤『自己ベスト−2』にも収録されている。オリジナル・アルバムを出していなかった当時の小田の待望の新曲として注目されたが、シングル発売の翌2005年に発表された5年ぶりのオリジナル・アルバム『そうかな〜相対性の彼方〜』に1曲目に収録された。 タイトルは、ドラマの制作スタッフとの打ち合わせが難航し、曲想をはじめから練り直す必要に迫られた際「いったん頭を真っ白にして考えなければ・・・」と思ったことをきっかけに思いついたという。結果的には冬の街を舞台に新たな恋の芽生えを歌った小田らしいラヴソングに仕上がったが、小田は「キラキラ」と並んで“とぼけたタイトル”と評している。 イントロなしにサビから始まるダイナミックな構成、得意とする高音域を生かした小田のヴォーカル、アコースティック・ギターや生ストリングスを基調とした暖かみあふれる素朴な演奏が印象に残る。コーラスにはスターダストレビューのメンバーだった光田健一が参加している。この曲のレコーディング風景はファンクラブ会員向けのDVD『LIFE-SIZE 2004』で見ることができる。 2006年2月には、トリノオリンピックの模様を伝えるTBS系列の関連番組のテーマ・ソングにも起用された。 2004年に小田がホストとメインアーティストをつとめた音楽番組「風のようにうたが流れていた」の第10話(2004年12月13日放送)で既に披露されていたが、この曲がコンサートで初めて取り上げられたのは2005年に『そうかな〜相対性の彼方〜』のアルバム・ツアーとして開催された「大好きな君に」ツアーである。アルバムと同じくオープニングを飾り、小田はギターを弾きながら歌った。しかし、その後のツアーではシングル・ヒットにもかかわらずなぜか取り上げられていない。
この曲に関する映像は以下に収録されている。 (1)レコーディング風景 DVD『LIFE-SIZE 2004』(ファンクラブ限定発売) (2)TV番組『風のようにうたが流れていた』第10話(2004年12月13日放送) DVD『風のようにうたが流れていた DVD-BOX』
演奏者 Kazumasa Oda:Vocal Yoshiyuki Sahashi:Guitars Nathan East:Bass Mansaku Kimura:Drums Marie Oishi:Percussion Kinbara Strings Group:Strings Hideki Mochizuki:Programming Kenichi Mitsuda:B.G.V. Produced by Kazumasa Oda Mixed by Bill Schnee
|
|